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コラム

 

 

石鹸シャンプーはトゥルーオーガニック!

 

石鹸はアルカリ性なので、酸性の成分に出会うと中和されて洗浄力が極端に低くなります。

頭皮の皮脂や汗などは酸性成分なので、その汚れに中和された石鹸は、泡が次々と消えていくと同時に洗浄力を失っていくということになります。

 

つまり、石鹸シャンプーの場合は、頭皮につけた石鹸の量に値する能力分だけの汚れ(皮脂や汗など)を落として、すぐに界面活性剤としての力を失っていくわけですから、不必要に肌に残留しないし、浸透もほとんど無いと言えます。大量の石鹸を何度も使うような過度な洗い過ぎをしない限り、肌はもちろん健康面に対してもとても優しいということですね。

 

逆に、いつまでも泡が消えない様な合成界面活性剤シャンプーは、洗浄力がなかなか衰えず、肌への残留性も高く、皮膚バリアーを一時的に破壊し、シャンプー剤に含まれる有害な化学物質(防腐剤などが必ず含まれています)を経皮吸収させるトランスポーターとしての役割を果たしてしまいます。経皮吸収された有害化学物質は体内に蓄積され、排出(デトックス)には長い時間が必要となり、使い続けると排出量よりも蓄積量が多くなります。皮膚刺激や健康面への影響が気になりますね。

 

そして、石鹸の中でも特にオススメなのが、「鹸化法+枠練り コールドプロセス法」で作られた無添加石鹸です。

 

石鹸原料の作り方(反応方法)には、脂肪酸を高温で溶かしてアルカリ成分と反応させる「中和法石鹸」と、ホホバオイルやマカデミアナッツオイルなどの植物オイルとアルカリ成分を反応させる「鹸化法石鹸」の2種類があります。

 

また、そのようにして作った石鹸原料を固形石鹸にする方法(製造方法)も大きく分けて2種類あり、機械で石鹸原料を練る大量生産型の「機械練り法」と、溶かした石鹸原料を大きな枠に流し込み長時間かけて冷却し固めてから製品の大きさにカットし、さらに自然乾燥させる「枠練りコールドプロセス法」があります。

 

このように石鹸にはいくつかのタイプがあります。それを大きく分けると「中和法+機械練り法石鹸」と「鹸化法+枠練り コールドプロセス法石鹸」の2タイプになるそうです。

 

大量生産型の比較的安価な石鹸が「中和法+機械練り法石鹸」だと言えます。それに対して「鹸化法+枠練り コールドプロセス法石鹸」はピュアな植物オイルを使用し、クラフト型なので手間もかかりコスト高になりますが、植物オイルに含まれる豊富な栄養分とたっぷり生成されるグリセリンの潤いなどによる美肌効果に優れ、製造工程において熱を使わず、生分解性に優れているから環境負荷もなく、とてもエコな洗浄剤だと言えます。

 

トゥルーオーガニック=真のオーガニックを追求する美容師として、オーガニックに求められる2つの要素『ヘルスコンシャス(健康のこと)』と『サステナビリティ(地球環境のこと)』を常に重要視しています。

そういった意味で、健康にも環境にも良い「鹸化法+枠練り コールドプロセス法」の無添加石鹸はとてもオススメです。

2024.3.10 hisa